初めてお会いした時のNさんご夫婦は新婚で、マイホームのイメージもふんわりとした夢のようなものでした。毎回、よく笑って楽しい打合せを重ねるうち、次第にイメージが固まっていきました。
敷地は、近くにお住まいのご主人のおじい様の土地で、お隣はご両親のお住まいという恵まれた環境の下、二転三転しながら1年8か月かかって一つの形にたどり着きました。
当初はスパニッシュ瓦の洋風のイメージでしたが、太陽光発電を採用するということで仕様を検討し直し、最終的には洋と和が融合した落ち着いたデザインになりました。
LDKの扉を開けると、スイス漆喰の白い壁に、お二人がこだわったアイアンの階段手摺が目を引きます。奥様のこだわりのアイランドキッチンが、ナチュラルテイストでいて格調高い雰囲気を醸し出し、ビビットな色合いのタイルでリズムを持たせています。
高気密・高断熱にし、全熱交換型換気システムを採用し、建物全体に空気を循環させ、エアコン一台で、生活空間全体を快適にすることをめざしました。
家が完成した時には3人家族になっていて、家を持ち、親になったお二人はずいぶん頼もしく感じられました。あこがれと夢のイメージをコラージュしながら、自分たち家族の器を作り上げたNさんご夫婦。これからこの器の中で、ご家族の日常が繰り広げられていきます。
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